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たった一枚で消えていく...その2

ネットで「アルバムを一枚出して解散した偉大なバンド」を検索したら、いろいろ出てきたけれど、やっぱりいちばん挙げられてるのは、セックスピストルズでした。 あんなに有名なのに、スタジオアルバムはたった一枚しか出してないんだよ。
でもシドが死んじゃったりして、一枚しかリリースできなかったからこそ、伝説的なバンドになったのかもしれない。 

でも私のリストは、伝説バンドというより、忘れ去られていきそうなバンドばかり。 だからここに書き留めます。

metros.jpg
the Metros!このファンキーなサウンドを聴いてください。[Last of the Lookers ] 外観は何処にでもいそうな高校生男子の集団ですが、こういう荒削りなライブを観ると、エネルギーをもらいますね。 自分の原点に戻る感じです。
ボーカルのソウルはこのあと、極左なハードコアパンクバンド「Fat White Family」に入りましたが、ボーカルは別な奴だし、ハードコアパンクって、もう魅力無いんだよね。 絶対売れないしね。

もうひとつは一部の間では埋もれた伝説的なアルバムと言われているLife Without Buildings の「Any Other City」。 
LWB.jpg
ラフトレのコンピレーションアルバムの中で見つけて、一発で好きになった。 ものすごくインパクトのあるこの曲「the Leanover」。 何を唄っているのかさっぱりわからないけど、断片的な言葉が詩のように響いて、ぐんぐん訴えかけてくるのね。  
このバンド、始めっから、自分達が売れるとは思って無かったらしく、好きなようにレコーディングして一枚リリースして解散してしまった。 ボーカルのスー・トンプソンはもともと画家だったので、今も画家として活躍しているよう。 ちょっと作品をみたけど、別にどうってこともない。 音楽の方で頑張ればよかったのに...。

今日はこの2枚で終りです。 まだ他にも紹介するかもしれません。 後ほど。
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たった一枚で消えていく...。 その1

うちの高校生の娘は音楽が大好きなのに、CDは一枚の持っていない。 
今の子ども達はアルバムを買わない。 それどころか、お金を払って曲をダウンロードすることもない。 ストリームで好きな曲はいつも聞けるし、自分のものにしたければ、違法でいくらでも無料でダウンロードできる。 有料の音楽DLサイトでも、アマゾンやiTuneで、1曲1ドルも払ってダウンロードしないだろう。 だって得体の知れないDLサイトなら、1曲10セントでダウンロードできるもの。
だから、音楽にお金を払うと動機は、聴く側のミュージシャンに対する敬意を持つかどうかだけになっていると思う。 でも子ども達なんてお金持っていないし働いたこともないし、ミュージシャン側の権利や不公平さなんて考えるわけも無い。
心配なのは、もう誰もミュージシャンなんて目指さなくなるのではないかということ。 だって儲かりそうも無いもの。 そうすると当然、良い音楽は消えていく...。
そのせいか、最近、素晴らしいアルバムを一枚出して、跡形も無く消えていくバンドが多いような気がするの。

前置きが長くなりました。 そういうわけで、一枚しかリリースしなかったバンドの、私の大好きなアルバムを紹介します。 たった一枚だけっていうことで、聴くだびに寂しさも感じます。 youtubeの同じ映像を何度も何度も繰り返し見たりしています。
ed.jpg LarrikinLove.jpg



まずはLarrikin Loveです。 2006年の9月にデビューアルバム「The Freedom Spark」を出して、翌年の6月に既に解散。 ボーカルのEdward Larrikinがめっちゃ可愛かった。 このビデオを見てください。 小生意気そうなエドワード・ラリキンはまだ二十歳そこそこでした。  エドはバンドが解散した後も、あちこちのインディバンドで活動を続けていたみたいだけれど、最近の情報は皆無です。 
このアルバムは、パンクにトラッドを重ねた、メロディーもよくってカッコいい曲がたくさん詰っています。 


ambulance.jpg lp.jpg


次はAmbulance LTDの2004年の「LP」というタイトルのアルバム。 Ambulance LTDはセカンドアルバムは、あのジョン・ケールと一緒に作成していたのに、リリースされずに終わってしまいました。 
一番好きな曲はHeavy Lifting。 ビデオはここ。 ギターがベルベット・アンダーグラウンドしています。 だからジョン・ケールの目に留まったのかな。 セカンドアルバムを聴いて見たかった...。

なんかまた寂し気持ちになってきたので、今日はここまで。



51. Running on the Spot by the Jam

いい方向に向うこと願っていたけど
どうやら僕らは力を失ったようだ
どんな小さな前進さえも
大海に落ちる一滴の雨水でしかないようだ

僕たちはこのまま、
同じ場所で疾走しているだけなのだろうか
僕らは感情がかたわになった次の世代でしかないのだろうか

煉瓦を積み続けているにもかかわらず
建物は一向に高くならない
なぜなら僕らは地盤を崩し続けているから

人生が崩れていくのに、無力にただ立ち続ける
僕は人生を信じているし、愛も信じている
でも僕の生きているこの世界は
それは間違っていると説き伏せようとする

野外に放り出されて、それが社会だと言われる
グラスの底よりも上は見る事ができない
あるのは若さだけで、打撃を受けやすく
ボートを揺らされれば、みんな暴れだす

まるで畜殺場に送られる羊のよう
自分の身に何が起こるのか全く解っていない
確信して言えるのは、みんな解ろうともしないこと
ボートを揺らされれば、みんな暴れだす

知性が一番の武器であるはず
だから、悲観的になって悪態をつくのはやめるんだ
自分を信じろ、大人の言うことを聴くな
僕らにゴミばかり食わせて満足しているだけだから

僕たちはこのまま
同じ場所で疾走しているだけなのだろうか
僕らは感情がかたわになった次の世代でしかないのだろうか



下のリストの4番に入れた、ポール・ウェラーのバンド、ザ・ジャムの名曲。
「ゴーイング・アンダーグラウンド」とか、この曲とか、ジャムの曲はたったの3分足らずで、全て吐き出す、その歯切れのよさがカッコ良かったな。 ポール・ウェラーはいまでもカッコいい。 

私の「Fight for Freedom」プレイリスト

今日はマーティン・ルーサー・キングの日でアメリカの祭日です。
黒人の人権運動をしたキング牧師にちなんで、私の「権力と戦う」プレイリストはこれです。


1.Fight the Power / Public Enemy[聴く]
2.Redemption Song / Bob Marley [聴く
3.Destiny / Buju Banton [聴く
4.Running On The Spot / the Jam[聴く]
5.Easy Life / Bodysnatchers [聴く]
6.Welcome To The Rebelution / Tanya Stephens [聴く]
7.Graffiti Limbo / Michelle Shocked
8.Peasant Army / the Redskins[聴く]
9.Free Satpal Ram / Asian Dub Fundation[聴く]
10.America is / Violent Femmes
[聴く]
The_Bodysnatchers.gif
ボディ・スナッチャーは女の子だけの2トーンからのスカバンドでした




ブラックミュージックはレゲェ、ブルースはよく聴くけれど、ヒップホップやラップはほとんど聴きません。 ラップに詳しければ、人種差別や不平等に講義するような素晴らしい曲をたくさん紹介できるかもしれないのだけれど、ごめんなさい、 知りません。 ラップに詳しくないんだけど、やっぱり一番はパブリック・エネミーの「ファック・ザ・ポリス」ではないかと思います。 あとは、レゲェ、パンク、ブルースが並んでいます。 
7位のミッチェル・ショックドの「グラフィディ・リンボー」は音源がネット上に見つかりませんでした。 しかし、ミッチェル・ショックドを検索していてぶったまげた。 彼女はデビューしたての頃はリベラルのレズビアンだったのに、今では男と結婚していて、なんとガチガチの保守派クリスチャンに生まれ変わっているんですね。 オマケにゲイを激しくバッシングしているって!! な、何でェ~? あのショートヘアで少年みたいにかっこよかったミッチェル・ショックドはもう死んでしまったのね。 大好きだったのに。 悲しい。
ゲイ・バッシングというなら、3位のブジュ・バントンもゲイ・バッシング的な歌詞で批判されていたこともあったな。
アーチストのバックグランドを調べると、いろいろ不快な事実も出てくるけれど、でもまず始めに曲を聴いて感動してしまったなら、その後入ってきた知識によって、好きな曲が嫌いになることは、私にはありません。
Happy Martin Luther King Day!!

50. Lions by Samantha Crain

ライオン

動けなくなってしまったものを全部、
私の側に持って来て
見たいから 見たいから
あかりの下で、その胴体が
ひしめき合う

木の床を願い
水がポタポタ落ち続ける
流し台の下で、流し台の下で
私たちは皆悪夢にうなされる
全ての音が寝静まったあとで

そして私は誓って言う
皆が見たその白いものが
私にとりついて悩ませる
いつも自分の叫びで目を覚ます。
今度は私は何処に置き去りにされたか

そして机の上には
あなたが話してくれた物語の全部が
金色のなぞり書きの線で描かれている

あなたがいつ私に出て行けといったのか
よくわからなかった
今日が過ぎたら、
私はあなたを必要としない

戸の外の赤い印
過越の季節で、他人から遠ざかる
欲しいものは何で持っていけ

そしてライオンの目がやってきて、
私たちの獲物を全てさらって行く
時間をどんどん失い
私たちは叫ぶ

それで私たちは立ち向かった
そして入り口の戸を壊して
誓った
もうこれ以上恐れないということを

ああ、
あなたはこれを乗り越えられる
きっと、きっと乗り越えられる

ああ、
あなたはこれを乗り越えられる
きっと、きっと乗り越えられる



最近気に入っている女性ボーカル、サマンサ・クレインの「Lions』と言う曲。 心にずっしりきます。 ビデオはここ
彼女はアメリカ原住民チョクトー族の血をひいているそうです。 

新潟ロシア村

私の故郷NiigataをPinterestで検索してたら、「棚田」の次に出てきたのが、廃墟と化した「新潟ロシア村」。 
閉鎖したのは知っていたけど、今では廃墟マニアの中ではかなり人気のスポットとなっているらしい。 おまけに日本の田舎にロシアの村というシュールさも加担し、海外の廃墟マニアの目にも留まっている。

私たち、2001年に行ったんです。 ここ。
russia1.jpg russia2.jpg
瀬波温泉の帰りに時間があったのでちょっと寄ったのです。 

それが今はこの様に
russia.jpg

このサイトを覗いて、いたたまれなくなりました。

私たちが訪れたときも、客はまばらで、ロシアのダンスショーには私たちのほか、老人の団体が一組ぐらいしか居なかったような記憶がある。  娘が喜ぶような、乗り物のアトラクションも無く、どう遊んでいいかよくわからなかった。 
でも、ここで結婚式もあげることができたようだから、ここであげちゃった人は、もっともっといたたまれない気分になるでしょうね。
時間が止まったような廃墟の風景は好きだけれど、廃墟になる以前に自分が訪ねたところとなると、思い出もぶり返してくるので、けっこうヘビィな気持ちになる。
おやすみなさい。 


時がたつことを素直に受け入れましょう。 その3

自分の事を棚に上げ、ロッカー達の老け様をしっかり受け止めようという企画、3回目です。

80年代のニューロマンティックスのアイドル、「君はトゥーシャイ」のリマール。 
limahlO.jpg ♪シャーイ、シャーイ、ハッシュ、ハッシュ、アイトゥアイ♪
あ、私ファンでもなんでも無かったです。 ただが変わり様がすごいから...。


limahlN.jpg
...。


同じくニューロマのアダム・アント。 アダム・アントは好きだったよ。
adamAntO.gif 恰好はこんなんだけど、音楽は画期的だったよ。すっぴんでも男前だったよ。 何本か映画にも出演していたしね。



adamAntN.jpg今も健在です、アダム。 ちょっとリトル・リチャードになっちゃっている。

80年代のポップアイドルをもうひとり。 「渚のラブ・プラス・ワン」。 ヘアカット100のニック・ヘイワード!! 
nickO.jpg ♪アイ、アイ、アイ、アイ、アーイ♪

nickHwywardN.jpgふつーにおっさん...今でもライブをしているらしい。



かっこよく老けている人もいます。

クラッシュのポール・シムノン、ウォーターボーイズのマイク・スコット、スペシャルズのテリー・ホール
simonomO.jpg mikeScotO.jpg terryHallO.jpg 


SimonomN.jpgmikeScotN.jpgterryHallN.jpg

渋いオッサン3人できあがり!!

それではまた~。










 

ボウイー主演のラビリンス その2

87年のボウイー主演のファンタジー映画「ラビリンス」でもうひとつ。
ジム・ヘンソンのマペットが、セサミストリートのマペットの造形とはかけ離れていて、どちらかというと、ブライアン・フロウドの妖精のイラストに似ているなぁ、と観ていた。 そしたら、ほんとうにそうだった!
ブライアン・フロイドとジム・ヘンソンってとっても繋がるようにはおもえないけど、一緒になると、こうなるのね。
labyrinth.jpg

キモ可愛いでしょ。


ブライアン・フロウドはもう何十年も前に偶然紀伊国屋の洋書のコーナーで「MASTER SNICKUP'S CLOAK」と言う絵本を見つけて、大好きになったイラストレーター。  彼の初期の絵は中世のヘンテコ画家ボッシュと、アーサーラッカムやウォルター・クレインをミックスしたような感じ。  
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これは79年に出版されたもの。 今では絶版になっています。 物語は、ペストがヨーロッパを一掃した中世の時代を背景に、女に騙された純粋な男の寓話で、どうみても子供向けの話ではない。 だから、子供に読み聞かせをしてあげたことは一度も無いです。
現在のブライアン・フロウドの描く妖精はファンタジーゲームのキャラみたいなので好きではない。
 
また映画「ラビリンス」に戻るけれど、脚本はモンティ・パイソンのテリー・ジョーンズでしょ、プロデューサーにはジョージ・ルーカスの名も。
全体的にチープだけれど、ほほう、とうなってしまう様な演出がたくさんあった。 岩をある角度から見ると、ボウイーの顔になったり、一番すきなのは洞穴にジェニファーが落ちていくときの手だけでつくった、様々な顔。 アレ考えた人は凄いわ。 扉のところに立つ二人の門番のどちらの扉が地獄行きかっていうのは昔からあるなぞなぞ。 ロジックの問題です。 ちょっとルイス・キャロル風。 たぶん、テリー・ジョーンズがこういうの好きなんでしょうね。
ジェニファー・コネリーはイモ臭いし、ボウイーは歌舞伎マンみたいでヘンテコなんだけど、好きだわ、この映画。
いろんな方向の人が何か少しずつ共通点があって、集まってつくったら、こんなのが出来ちゃったって感じ。
ラビリンスはこれでおしまい。

ボウイー主演の「ラビリンス」はジム・ヘンソンが監督だったのね...、グローバー。

ネットフリックス(アメリカのストリーミングで映画を観れるサービス)でデビッド・ボウイー主演のラビリンスを見つけたので観てみた。 ラビリンスを見るのは始めて。 この作品はリリースされたのは87年で、私は既に大人だったから、いういった子供向けの映画に興味が湧かなかった。 ボウイーが出ているとは知っていたんだけどね。 

しかし始めて知った。 この作品はジム・ヘンソンが監督してたのね。 あのセサミストリートのマペットを作ってた人よ。 
セサミストリートはNHK教育で毎日午前に吹き替え説明も無しで垂れ流していた頃から観ていたわ。 たぶん70年代初期だと思う。 あの頃は、バートやアニーやビッグバードが何を言ってるのか全く解らなかったけど、アニメの部分が面白くて観ていた。
英語がわかるようになってからは、実はあの人形劇はめっちゃ面白いことを知る。 中でも、私はグローバーにめっちゃ受ける。  ものすごく人に迷惑をかけるウザイ奴で、意図的なのか、天真爛漫かよくわからないところがいい。 いつも迷惑をかけられている禿のおじさんがちょっと気の毒なんだけれど、アーニーがいつもバートに振り回されているのと同じノリね。 子供向けなのに、真面目な奴をとことん、からかうから、セサミストリートって凄いわ。 つまんない大人になることに反発している。 
grover.jpg 右のおじさんはyoutubeでfat blue(青のデブ)と呼ばれていた。

グローバーと禿のおじさんのこのエピソードが最高にウケる。 
題して、「ウェイターの記憶力」
訳はこんな感じ。

「チーズバーガーをフレンチフライとピクルスを頼む、急いでるので早めにお願いできるかな」、
「かしこまりました」
「私の注文をメモしなくてもいいのかい?」
「大丈夫です、ウェイターの記憶法がありますから、
リズムをつけて憶えます、このように
♪round and tasty on the bun
pickles and frenchfris yumyumyum♪
(パンの中の丸くておいしいもの
ピクルスとフライでもっとおいしい!)」
「でも誰の注文かも憶えなければいけないだろう?」
「♪in a hurry to be fed
beady eyes and big blue head 
(早く食わせろと急ぐ客
ちっこい目とでかい青顔)
アハハ」
そしてグローバーが持ってきたのはパンにはさまれたグレープフルーツ!
「なんだ!それは?」
「♪パンの中の丸くておいしいもの
ピクルスとフライでもっとおいしい!」
「ワシはそんなもの頼んだ覚えはないぞ!」
「♪早く食わせろと急ぐ客
ちっこい目とでかい青顔♪
...はあなたですよね?」
「ワシの目はちっこくない!」
「まぁ、自分の頼んだものを忘れても仕方ないですね。
でも大丈夫。 憶えておくのはウェイターの役目ですから。
♪パンの中の丸くておいしいもの
ピクルスとフライでもっとおいしい...」
「もう、その唄はやめてくれ!」

もう一度作り直せなどと文句をいっているうちに
グローバーは
「♪時計が2時をまわったら、
ウェイターの休み時間
美味しいご飯を食べる時間
今度はウェイターが食べる番♪」
と踊りながら、グローバーは去っていくのでした。

 まだまだ、ラビリンスのクレジットを見て驚くことがあったのだけど、グローバーで終わってしまいました。
 続きはあした。



ボウイーは今日で68歳! そして、カンバセーション・ピースの謎

今日はボウイーのお誕生日。 私のキャッシュカードの暗証番号を0108とボウイーの誕生日にしていた時期があったので、これだけは忘れない。 
おめでとう! と叫んでも、ボウイーには届かない。 しかも日本語だし。 でも、36年間もボウイーを聴き続けいている私、おめでとう。 

私がボウイーフリークだったのは、イーノと組んだアルバム、「スケアリー・モンスター」まで。 「レッツ・ダンス」でスタイルが変わってから、その後のボウイーはあまり知らない。 でもそこまでのアルバムは全て私のお気に入り。 一生聴き続けるよ。

一番好きな曲を1つと言われたならば、マイナーだけれど、1970年のシングル「プリティエスト・スター」のB面の「カンヴァセイション・ピース」を選ぶ。
とっても奇麗な曲で、物悲しい詩がついている。 訳詩はこんな感じ 音源はここ

Conversation Piece という英語は、18世紀に流行った、貴族たちが団欒している風俗画とことを意味する。  また、パーティーなどで、社交上話を交わさなくてはいけないときの、話題のネタをConversation Piece ともいう。 

最近気づいたのだけれど、Conversation Piece と言う曲名はルキノ・ヴィスコンティの映画「家族の肖像」の英題と同じだ。 「家族の肖像」は大昔に見たんだけど、同じくヘルムート・バーガーが出た「地獄に落ちた勇者ども」と重なって、よく覚えていない。 
それであらすじを調べたと、「家族の肖像」はアパートにひとりで静かに住んでいた大学教授の2階にヘンな家族が引っ越してきて、教授の生活がかき乱される話だから、ボウイーの歌詞と重なるところがある。 さては、ボウイーはビスコンティのこの映画からヒントを得て、この曲を作ったのかな? と思いきや、ボウイーの曲のほうが4年も早くリリースされているのね。 「家族の肖像」は1974年の映画だった。
まさか、巨匠ヴィスコンティの脚本家がまだ無名だったボウイーの小曲に影響されて書いたとは思えないし、ただの偶然? それともこのふたつがもとになる、もっと前に書かれた小説があるのかしら? 調べているけど、みつからない。 誰か知っている人がいたら教えて欲しいです。

ConversationPiece_convert_20150108021948.jpg「家族の肖像」 ConversationPieceB.jpg「カンバセーション・ピース」B面





49. Anything Can Happen by Ezra Furman 「何でもあり」

最近よく聴いているのがEzra Furman。
ヘナチョコなんだけど、引き裂かれるような歌声が堪らない。
中でもこの曲が大好き。
ビデオはこちら

「何でもあり」

それで雨の中僕は赤い木馬のように身体をゆらし
それからハイになってテーブルの上に立ち
そして今夜はスピード出して遠くへと車を走らす

家族や友人全員に嘘をつき
金を使い果たし、一文無しになり
通りすがりのムカつく奴と素手で殴りあう

もう全て投げ捨てた
僕の中で何かがおかしい
だから僕の手を取ってほしい
もう何でもありなんだから

やっとみえてきた
僕は彗星みたいに無鉄砲だ
ぜんぶ解った。 何でもありなんだ

シニカルぶってるバカな若い連中には愛想が尽きた
インチキ野郎や弱虫や消費家もうんざりた
そんなことを考えるたびに、僕の心は野性化する

誓っていう、僕はこの町を去る
そして僕は鎖を外す。 精神を開放する
そして遥か遠くまで一直線に僕は走る

全て投げ捨てた
どうなるのか全く解らない
だから僕の手を取ってほしい。 
なんでもありなんだから。
やっとわかった
ありのままは苦しいってことが
でも何でもありって気づいたことに
僕は感謝する

時が経つことを素直に受け入れましょう。その2

まだまだ続きます。
brianSetzerO.png80年代のロカビリーリバイバル。 ストレイ・キャッツのブライアン・セッザーは、超カッコよかった。



brianSetzerN.jpg今もビッグ・バンドジャズで活躍しているのだけど、ジャズのバンドリーダーの風格になってしまいした。



japanO.jpg日本で爆発的人気だったジャパンのデビッド・シルビアン。 音楽が超暗いにも関わらず、女の子のアイドルとなってました。 私はミック・カーンの方にときめいてたのですが、3年前に亡くなりました。(涙) 
さて、シルビアンは今...。


japanO=N.jpgけっこういい感じに老けているじゃない...。 博士みたい。





robinO.jpg同じく、日本女の子のハートをときめかせた、チープトリックのロビン・ザンダーくん。  武道館ライブアルバムがヒットとなり、世界にブドーカンの名を広げました。  今もブロンド長髪なんでしょうか...。



robinN.jpg 長髪保ってます。 しかし額が上がるのは仕方ないので、レザーのキャップでカバー。




tomPertersonO.jpg でも私は黒髪のトム・ピーターソンの方が断然好み。

tomPetersonN.jpg あらまぁ、今もいい感じのメガネ男子。





年を取っても全然イケてるミュージシャンもいます。

stingO.jpg stingN.jpg スティング
bowieO.jpg bowieN.jpg ボウイー
paulWellerO.jpg paulWellerN.jpg ポール・ウェラー

やはり常に活躍していて、大衆の注目の的にいる人たちは、エレガントに老けてる。 若さを保つのは周囲のプレッシャーが必要なんだよね。




髪の毛が増えた人もいます。
garyNewmanO.jpg garyNewmanN.jpg チューブウェイ・アーミーのゲイリー・ニューマン。 彼はアンドロイドではありませんでした。




こんなに変わるともう誰だかわかりません。
paddyMcaloonO.jpg paddyMcaloonN.jpg プリファブ・スプラウトのパディ・マクアルーン



最後に昔よりもかっこよくなった人
enoO.jpg enoN.jpg ブライアン・イーノです。 あの禿で長髪はイケテなかったよ。 化粧も濃かったし。 今の方が、ステキ。

と言うことで、どうですか。 それでも昔つき合った彼氏をフェイスブックで捜したいと思いますか。














時が経つことを素直に受け入れましょう。その1

昨日のグレンの今と昔を並べることによって、私の現実を直視する力が高まったような気がする。
そうさ、みんな年を取るのよ。 
今日は私が10代の頃の妄想の対象だった数々のイケメンミュージシャンの現在の姿を見て、全てを受け入れようじゃないか。 もう年を取るのも死ぬのも怖くない。

drRobertO.jpg 懐かしい! ブロウ・モンキーズのドクター・ロバード!
ソウルフルせセクシーな歌声にこの容姿。 名前もドクターなんて称号がついていて、ファンキーでした。 
服もピシッと決まっていたなぁ...。
さて、覚悟はできてますか?


drRobertN.jpg
でも、体重落としたら、まだまだイケそうよ。 ビールを止めなさい!

次はこの人
echoO.jpg生意気なイアン・マッカロクくん。 可愛かったぜ。 寝癖カッコいいヘアの元祖。 エコー・アンド・バニーメンは死ぬほど聞いた。 今でもかなりヘビロテで聞いている。 あの声が響けば、華奢で無表情のイアン・マックが目に浮かぶ、、、しかし、、、

echoN.jpgカッコいい寝癖ヘアがただの寝癖になったような。 


marksmithO.jpg このカワイイ子はポストパンクバンド、ザ・フォールのボーカル、マーク・E・スミスくん。
いいですか、次の画像は勇気を持ってみてくださいね。

markSmithN.jpg





あぁ、もう今日はこれで限界。
続きは明日。 







グレンその2

グレン・ティルブルックの最近のライブはどんな感じなのだろう?  
はい、これが80年代初期のグレン。
glen
そして、
今のグレンを見ますか?
上のかわいさを、胸にとどめておきたい人は、見ないことを勧めます。



じゃじゃ~ん
glen3.jpg
まぁ、このグレンも別な視点からカワイイと言えるかもしれませんが、同一人物にはみえません。
2倍ぐらい太っちゃった...。

でもね、驚くことに、歌声は35年たっても、少しも変わらないのよ。 だからライブで目をつぶって聴いていると、まるであの頃のグレンがそこに居る。 (目をつぶって聞くなら、家でレコードを聞くのとおんなじじゃん、って突っ込まないで欲しい。)
ライブではスクイーズのヒット曲をたくさん唄ってくれたよ。 私の大好きな Up the Junction、Pulling Mussels、Another Nail In My Heart 、おまけにクリスがボーカルのCool For Catsもアコギひとつで唄ってくれたよ。 
それから、私のスクイーズの詩集にサインも貰ったよ。
squeeze (2) squeeze.jpg
あまりの嬉しさに、帰りに車のヘッドライトも付けずに走ってたよ。 パトカーに止められ、ヤバイ、ビール2本飲んでる、飲酒テストやられたら、逮捕されるかも...!
若いラテン系の警官がやってきて、
「何処の帰りですか」といきなり聞く。
「キャッツ・クレイドルです」
「キャッツ・クレイドルってライブハウスの?」
そうだよ、ライブハウスだよ、酒も飲んでるよ、もうヤケクソで、
「そうです。今スクイーズのグレン・ティルブルックを見てきたの。 ものすごく良かった。 オマケにサインも貰ったの、ほら、ほら」
と詩集のページを開けてみせた。 こんなにハッピーな私の夜をどうかぶち壊さないで、お願い、若いポリスマン、とう暗黙のメッセージを全身で投げかけたつもり。
そしたら、
「あなたを止めた理由は、ヘッドライトがついてなかったからなんだけど、ヘッドライトはちゃんと点くのですよね。 気をつけてください。」
で終った。 メッセージが伝わった。 ありがとう、ポリスマン、ありがとう、グレン。

<おしまい>
 

グレン・ティルブルックと聞いて、キュ~ンとなる人はいますか?

去年の10月にグレン・ティルブルックがノースキャロライナ大学の直ぐ近くにある、Cat’s Cradle というライブハウスに来た。
グレン・ティルブルックという名前を聞いて、熱くなる人とはどれぐらいいるのかな。 私は中学校の時からのスクイーズのファンだから、もう彼の知名度を客観的にはみれない。 
スクイーズは80年代初期は、エルビス・コステロやジョー・ジャクソンぐらいイギリスではメジャーじゃなかったのだろうか。 パブロックという日本人にはよく解らないジャンルがあるけど、パブロックの一番有名なバンドと言えば、スクイーズじゃないだろうか。

私にとっては、10代に影響された10のバンドの中にスクイーズは確実に入っている。 あの頃はとにかくイギリスのワーキングクラスに異常に思い入れをしていて、スクイーズの歌詞でいろんなことを妄想していた。
そして、ボーカルのグレン・ティルブルックはカワイかった。 相棒のクリスに比べると、線が細くて、長髪で、ギターも上手で、そして声が甘くて、少女マンガの男の子だった。 

スクイーズは90年代に解散してから、グレンやクリスは地味にソロ活動をしてたようだけれど、クリスの詩にグレンのメロディーという黄金コンビのスクイーズだったから、ソロには興味を持てなかった。

しかし、地元の情報誌にグレンの名前を見つけたときはビックリしたよ。 まだライブをしているのね。 それもイギリスから、こんなアメリカの南部に来るなんて…!!

<続く>


最後のブルースギタリスト、エリックゲイルズ

3日前に観た、ブルースの天才ギタリストについて書いておく。 
娘もコロラドに行ったし、夫も2週間も休みをもらっているし、ちょっと夜音楽を聴きに行こうか、ということになって、ローカルなイベント情報を探索して見つけたライブ。 エリック・ゲイルズという、16歳のときにすでに天才ギタリストと呼ばれた、現在40歳の、メンフィス出身の黒人ブルースギタリストだそうだ....、でも天才ギタリストなのに、名前聞いたことないし、ノースキャロライナの小さいバーで、カバーチャージはたったの15ドルだし…、ほんとうに天才??
まずはyoutubeでチェック。 
エリック・ゲールズ、、、(゜〇゜;) まるで、、、ジミ・ヘンドリックス、、、

それで、もちろんライブには行ったよ。 意外にオシャレな小さなバーで、ほんとうにブルース好きだと思われる黒人観客半分、おしゃれなヤッピー観客半分。 こんなちっちゃなヴェニューでも、エリック・ゲイルズさんは、天才ギターを披露してくれたよ。 天国のようだった。 地ビールを飲みながら、めっちゃサイケなギターリフがビュウワン、ビュウワン響くのを体いっぱい聴く。 アメリカに住んでいてよかったぁ~ってこういうときに思う。 日本じゃ、15ドルでこれは見れないよ。 サンタナも絶賛して一緒にジャムをしたというギタリストだよ! で、なぜ、こんなノースキャロライナのダーラムという辺鄙な町でギグをしているかというと、実はここは彼の嫁さんの実家があるからだそうだ。 嫁さんの親戚もけっこう見に来ていたみたい。 そういわれると、プライベートギグみたいな雰囲気と言えないでもない。
夫に
「あんな凄いギタープレイを、こんなに小さいバーで聴いてもったいないよね。 彼は大きなアリーナに値するよね」
言ったら、
「値するってどういう意味だい? 値するっていうの需要があるから、値するんだろ。 需要がないなら、値するとは言えないな…」
と私の興奮を冷ますような言葉を返してきた。 あーぁ、言わなきゃよかった。
でも、今のブラックミュージックは、ダンスかラップが主流で、ブルースなんてほとんど誰もやらない。 高度なテクニックを要するジャズやブルースは、少数の通といえる様なヤッピーな白人が聴いているだけ。 もしかして、エリック・ゲイルズは黒人最後のブルース・ギタリストかもしれない。 あぁ、ほんとうに彼のギターを聴けてよかった。 偶然見つけた、凄いミュージシャン!!
 

書く。 毎日書く。  

2015年が始まったので、宣言する。 毎日何かを書く。
最近、言葉が出てこない、新しい名前が覚えられないと感じることが多くなり、イライラを超えて、怖くなることもあったので、書き記すという行為が記憶力の衰えの助けになるかもしれない、という望みを持って、毎日書くことに決めた。
書くという行為で書いたことを深く記憶するし、また忘れたとしても読み返して思い出せるし、ダブルでお徳だし、ブログという簡単なツールを使わない理由は無い。

記憶力の衰えに恐怖を感じたというのは、一週間前のクリスマスの朝のこと。 
私はクリスマスプレゼントは面倒でイヤなのでいつも娘にはギフトカードをあげるという、とっても淡白な母親だ。 今回はクリスマス明けに娘は一人でコロラドの友達のところにスキーをしに行くので、そのためのお小遣いも含め200ドル使えるアメリカンエクスプレスのカードを4,5日前に購入しておいた。
クリスマスの朝、暖炉の前に下げてあるクリスマスの靴下の中にそっと入れようと思ったが、あれ、カードをどこにしまったか全く記憶に無い。  
よく、モノをしまったはずの場所を空けてみたら、無かった、さて、どこにいったんだろう? と捜すことはあったが、どこにしまったかも、まったく記憶が無いし、そして怖いのは、200ドルのカードがどこにあるか全く解らないという事実にクリスマスの朝まで気づかなかったということ。
カードを購入してから、クリスマスまで、娘に200ドルあげれば、喜ぶだろうな、とかスキーのリフト代は200ドルで足りるかな、などといろいろ考えていたにもかかわらず、カードをしまった場所がわからないということに気づいていない自分って何?
もちろんクリスマスの朝は、家中を探し回ったさ。 でも見つからない。 運よくネットで注文したので、注文番号をもとに、再発行をお願いしたから、200ドルは戻ってくるけれど、脳みその一部が切り取られたみたいな感覚の物忘れを経験したことで、かなり落ち込んだ。

ブログを書くことが、どれだけ記憶力の助けになるかわからないけど、まぁ、実験も兼ねてやってみる。






 
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